安い、旨い、タイの定番庶民料理、ガオラオルアッドムー。オープンスペースの屋台や風通しの良いローカルレストランで提供されるのがほとんどで、持ち帰りもできるので、濃厚接触なく栄養たっぷり取れる一品だと思います。 個人的には朝ごはんとして、飲んだ後の〆にもピッタリだと思う料理。
ガオラオは、具だくさんのスープ。ルアッドムーは豚の血。豚肉や豚のモツが入ったスープのことです。タイ語ではเกาเหลาเลือดหมู(ガオラオルアッドムー,Gaolao leuad moo,Pork and entrails in soup):豚肉やモツ入りスープです。
こんな料理。見るとよだれが出ます。
タン(舌)、ハツ(心臓)、ガツ(胃)、マメ(腎臓)、レバー、大腸、コブクロ(子宮)などのモツや、お店によっては揚げ豚が入っています。 野菜も入っていてヘルシー。
豚モツはアミノ酸、ミネラル、ビタミン、コラーゲンが含まれていて、美容や健康に良いと言われています。
ルアッドムーの名前の由来どおり、豚の血をプルンプルンに固めたものが入っています。予想外にあっさりしていて、全く癖がなく、栄養たっぷりの一品です。
どこのお店でも普通に美味しいですが、特にモツが丁寧に下処理され、丁寧に出汁を取ったスープを提供するお店で食べるガオラオルアッドムーは、めちゃくちゃ美味しくて、モツとスープとの相性がばっちりで、たまりません。
食べ方ですが、タイの地元の人々を見ていると、こんな感じです。
丼に胡椒、唐辛子、ナンプラー、酢、砂糖をお好みで入れて食べる人。調味料はたいていのお店でこんな感じでテーブルの上に置かれています。
小皿に、唐辛子、ナンプラー、酢、砂糖を混ぜてタレを作り、モツや豚肉をタレに漬けて食べる人。こんな感じでタレを作ります。
ほとんどの人がスープと一緒にすくった具をご飯に一度かけて、再びすくって頬張る食べ方をしています。
日本人の筆者は、丼にはコショウを入れ、小皿にタレを作り、タレに具材を浸して口に入れ、すぐさまご飯を頬張り、合間合間にスープを飲み、という感じです。まあ、人それぞれお好みで食べられる料理です。
いやはや、旨そうですな。
個人的にお気に入りのお店をご紹介します。
バンコク旧市街にあるチェックセンガオラオルアッドムー(เจ็กเซ็ง เกาเหลาเลือดหมู,Chekseng gaolao leuad moo)。
ディンデン地区にある地下鉄MRTラマ9世駅から西に行った所のトムルアッドムージャックラワーン(Tom leuat mu chakkrawan,ต้มเลือดหมูจักรวาล)。
クルントンブリー(Krung Thonburi, กรุงธนบุรี)地区にある、ハーバイタオ(ห้าใบเถา, Haa Bai thao) 。
市場で有名なクロントゥーイにあるトムルアッドムーチェムアイクロントゥーイ(Tom Lued Moo Che Mouy Klongtoey,ต้มเลือดหมู เจ๊หมวย คลองเตย)。
安くて美味しいガオラオルアッドムー。是非楽しんでみて下さい。