バンコクの西側郊外にあるお客さんで溢れかえる大人気の市場で、食事処、フルーツや雑貨店、ボートツアーも楽しめる有名所です。電車とバスでお安く行く方法を地図と写真付きでご紹介します。
市場の名前はクローンラットマヨーム水上市場(ตลาดน้ำ คลองลัดมะยม,Khlong Lad Mayom Floating Market)。
まずは市場のご紹介です。市場は南北方向に道路をまたいで広がっていて、こちらは南側の市場の入口になります。
中に入るとこんな雰囲気の中で食品類が売られる屋台が広がっています。
定番のドリアンも売られています。値段はひとかけらでだいたい100バーツから200バーツとなっています。立札には、ドゥリアンの品種が書かれていて、二種類あるようです。
หมอนทอง(モントーン,Monthong):独特の香り控えめの甘い品種
ก้านยาว(カーンヤーウ,Kanyaw):独特の香りが強く濃厚な高級種
奥に進むとお食事処の屋台が広がっています。
こちらはクンオプウンセン(กุ้งอบวุ้นเส้น,Goon Op Woonsen,Steamed bean vermicelli and shrimp)のお店。鍋の中に春雨とエビと野菜を鍋の中に入れ、ソースを入れて蒸し煮にした料理です。100バーツとはお値打ちです。
こちらにもクンオプウンセンのお店があります。こちらは150バーツ。世界三大スープの一つ、タイ料理の定番、エビ入りの酸っぱ辛いスープ、ต้มยำกุ้ง(トムヤムクン,Tom yum goong,Sour spicy soup with shrimp)も売られています。
注文が入ると店員さんが手際よく調理していきます。
こちらにはイカ焼きとエビ焼きです。左上のナムチムソースにつけて食べると美味しいです。
こちらには大きめのエビが売られています。サイズと数で値段が変わってきます。
こちらにはワタリガニがあります。ビニールがかぶせてあり、清潔に保つ工夫がなされていて気が利いています。
こちらのお店にはカオパット呼ばれるチャーハン、ガパオと呼ばれるバジルご飯やクイッティアオクアガイと呼ばれる米麺焼きそばが売られています。
メニューにはこう書いてあります。
1.ข้าวผัดปู(カーオパッドプー,Khawpad poo,Fried rice with crab):蟹入りチャーハン
2.กระเพาะปลาน้ำแดง(クラポプラーナムデーン,Kraphopla namdaeng,Fish maw soup):魚の浮袋スープ
ใส่ปู(サイプー,Saipoo,With crab):カニ入り
3.กุ้งอบวุ้นเส้น(クンオプウンセン,Goon Op Woonsen,Steamed bean vermicelli and shrimp):春雨とエビと野菜の蒸し煮
4.ข้าวผัดกุ้ง(カーオパッドクン,Khawpad goong,Fried rice with shrimp):エビ入りチャーハン
5.ข้าวผัดปลาเค็ม(カーオパッドプラーケム,Khawpad plakhem,Fried rice with salted fish):塩漬け魚入りチャーハン
6.ข้าวผัดแฮม(カーオパッドヘム,Khawpad heam,Fried rice with ham):ハム入りチャーハン
7.ข้าวผัดหมู-ไก่(カーオパッドムー-ガイ,Khawpadmoo-gai,Fried rice with pork-chicken):チャーハン豚肉入り-鶏肉入り
8.ข้าวกระเพรากุ้ง(カーオガパオクン,Khawkrapao goong,Basil rice with shrimp):エビ入りバジルご飯
9.ข้าวกระเพราหมู-ไก่(カーオガパオムー-ガイ,Khawkrapao moo-gai,Basil rice with pork-chicken):エビ入りバジルご飯
10.ก๋วยเตี๋ยวคั่วไก่(クイッティアオクアガイ,Kuayteow khawgai,Fried rice noodle with chicken):鶏肉入り米太麺焼きそば
こちらはタイ料理定番の焼き鳥、ไก่ย่าง(ガイヤーン,Gai yarng,Grilled chicken)のお店です。じゅうじゅうと炭火で焼かれた鶏から油が滴っていて、美味しそうです。
こちらには魚の塩焼きがあります。180バーツのがティラピア、プラーニン(ปลานิล,Pla nin,Tilapia)で、220バーツの方が高級品のレッドティラピア、プラータプティム(ปลาทับทิม,Pla Tuptim,Red tilapia)です。プラータプティムの方が白身でさっぱりしています。
雷魚、プラーチョン(ปลาช่อน,Pla Chon,Snake-head fish)と、スズキ、プラーカポン(ปลากะพง,Plakapong,Sea perch)です。
こちらにも焼き魚が売られていますね。小さなサイズの方が良い人はこちらで。
市場の中にはテーブルがいくつもおかれていて、買ってきたものを好きな所で食べることができます。川沿いのテーブルがいい感じで人気です。
市場の間を流れる川の様子です。川の両側にはお店が並んでいて、浮かぶ船でも食材などが売られていて和む風景です。
市場の中にはツアーボート乗り場があります。ボートトリップの所要時間は約1時間で、タイ人の大人は60バーツ、外国人は100バーツと表示されています。市場の周辺だけを回るボートは20バーツと表示されています。
道路を渡って北側にも市場が広がっています。
こちらにはゼリー屋さんがあります。マンゴスチンの写真がのっているので、その味だと思います。メニューにはこう書いてあります。
วุ้นลูกตาลสด แก้วละ(ウンルークタンソッド ゲーウラー,Wunluktansod Gaew la,Fresh jerry a glass):フレッシュゼリー 1杯あたり
こちらのお店は焼売と生春巻きが売られています。英語の表記もありますし、写真もあって、更に実物も置いてあるので非常にわかりやすいです。メニューにはこう書いてあります。
ขนมจีบหมู(カノムチープムー,Khanomjip moo,Pork dumpling):豚肉入り焼売
กุ้งลุยสวน(クンルイスワン,Goong luiswan,Fresh shrimp spring roll):エビ入り米麺の春巻き
こちらはアヒル焼のお店です。เป็ดย่างคลองลัดมะยม(ペッドヤーンクローンラットマヨーム,Ped yarng Khlong lad mayom,Grilled duck Khlong lad mayom):クローンラットマヨームのアヒル焼、と表示されています。
いい色に焼かれた丸焼きが吊り下がっています。
メニューにはこう書いてあります。ローカル価格ですね。
เป็ดย่างคลองลัดมะยม(ペッドヤーンクローンラットマヨーム,Ped yarng Khlong lad mayom,Grilled duck Khlong lad mayom):クローンラットマヨームのアヒル焼
ข้าวหน้าเป็ด ธรรมดา(カオナーペッドタマダー,Khao na ped tammada,Regular size rice with roast duck):アヒル焼のせご飯大盛り
ข้าวหน้าเป็ด พิเศษ(カオナーペッドピセー,Khao na ped piset,Extra serving rice with roast duck):アヒル焼のせご飯大盛り
เป็ดย่าง จาน กล่อง(ペッドヤーンチャンクロン,Ped yarng chan klong,A packs of roast duck):アヒル焼一箱
เป็ดย่าง ครึงตัว(ペッドヤーンクルントゥア,Ped yarng khrung tua,Half a roast duck):アヒル丸焼き半羽
เป็ดย่าง หนึ่งตัว(ペッドヤーンヌアトゥア,Ped yarng nung tua,A roast duck):アヒル丸焼き一羽
こちらにもテーブルがあって、座って食べることができます。
こちらカオトム(お粥)と、ヤム(スパイシー和え物)のお店です。
メニューにはこう書いてあります。
ข้าวต้มกุ้ง(カオトムクン,Kao Tom Goong,Rice soup with shrimp):エビ入りお粥
ข้าวต้มปลา(カオトムプラー,Kao Tom Phla,Rice soup with fish):魚入りお粥
ข้าวต้มไก่(カオトムガイ,Kao Tom Gai,Rice soup with Chicken):鶏入りお粥
ยำวุ้นเส้น(ヤムウンセン,Yum Woonsen,Bean vermicelli spicy salad):春雨と野菜やシーフードなどのスパイシー和え物
ยำมาม่า(ヤムマーマー,Yum Mama,Instant noodles spicy salad):インスタントヌードルと野菜やソーセージなどのスパイシー和え物
ยำรวมมิตร(ヤムルアムミット,Yum luammitt,Spicy salad with some foods):色んな具材入りのスパイシー和え物
ยำปูอัด(ヤムプーアット,Yum poo at,Spicy salad with crab sticks):カニカマ入りスパイシー和え物
ยำไส้กรอก(ヤムサイクローク,Yum saikrok,Spicy salad with sausage):ソーセージ入りスパイシー和え物
こちらはタイの定番料理、青パパイヤのスパイシーサラダ、ソムタムのお店です。青パパイヤには、パパインと呼ばれる酵素やポリフェノールやビタミン類などが含まれていて、ヘルシーで、ダイエットやアンチエイジングに効果があるといわれています。その青パパイヤをそぎ切りにして、トマトやインゲンなどを加え、ライム、ナンプラー、ニンニク、唐辛子などの調味料と一緒に叩いて和えた食べ物です。
メニューにはこう書いてあります。
ตำไทย(ソムタムタイ,Tam thai,Spicy green papaya salad):青パパイヤのスパイシーサラダピーナッツ入り
ตำปู(ソムタムプー,Tam poo,Spicy green papaya salad with salted freshwater crab):田蟹の塩漬け入り青パパイヤのスパイシーサラダ
ตำหอยดอง(タムホーイドン,Tam hoi dong,Spicy green papaya with slad mussel):青パパイヤスパイシーサラダイガイ(貽貝)の塩辛入り
ตำปลาร้า(タムプラーラー,Tam plala,Spicy green papaya salad with fermented salted fish sauce):魚を発酵させた調味料入り青パパイヤスパイシーサラダ
ตำปูปลาร้า(タムプープラーラー,Tam poo plala,Spicy green papaya salad with fermented salted fish sauce and salted freshwater crab):田蟹の塩漬けと魚を発酵させた調味料入り青パパイヤスパイシーサラダ
ตำไทยไข่เค็ม(タムタイカイケム,Tam thai khai kem,Spicy green papaya salad with salted boiled egg):タムタイカイケム,Tam mamuang khai kem,Spicy green papaya salad with mango and salted boiled egg):マンゴーと塩漬け卵入り青パパイヤスパイシーサラダ
ตำไทยปู(ソムタムタイプー,Tam thai poo,Spicy green papaya salad with with salted freshwater crab):ソムタムタイの田蟹塩漬け入り
ตำซั่วปูปลาร้า (タムスワプープラーラー,Tam suwa poo plala,Spicy green papaya salad with fermented salted fish sauce, salted freshwater crab and rice noodle):米素麺と田蟹の塩漬けと魚を発酵させた調味料入り青パパイヤスパイシーサラダ
ตำถั่ว (タムトゥア,Tam tua,Spicy green papaya salad with grean beans):いんげん入り青パパイヤスパイシーサラダ
ตำแตง (タムテーン,Tam taeng,Spicy green papaya salad with cucumber):きゅうり入り青パパイヤスパイシーサラダ
น้ำตกคอหมู(ナムトックコームー,Nam tok koh moo,Spicy seasoned pork neck):豚の喉肉のスパイシー和え物
ลาบปลาดุก (ラーププラードゥック,Larb pla dook,Spicy seasoned salad with minced catfish):焼ナマズを煎り米粉を入れてハーブやスパイスや調味料で和えたもの
ซุปหน่อไม้(スープノーマイ,Soup nomai,Bamboo shoot soup):タケノコスープ
คอหมูย่าง ขีดละ(コームーヤーン キートラー,Koh moo yarng khiitla,Grilled pork neck per 100g):豚の喉肉焼き100gあたり
เครื่องในไก่(クルアンナイガイ,Khruang nai gai,Chicken gizzard):砂肝
ปีกไก่ย่าง(ピックガイヤーン,Pik gai yarng,Grilled chicken wings):鶏の手羽焼き
こちらにもテーブルがあって、お店で好きなものを買ってきてここで食べることができます。やはり川沿いのテーブルは風情があっていいです。
雑多な小物類を売っているお店のコーナーもあります。
道路に面したこちらのお店では石鹸が売られています。白い石碑がいい雰囲気を出しています。
現地には市場の地図が掲示されていて、英語表記もあるので、旅行者でも参考になって便利です。地図をよく見ると市場内に畑まであります。
この市場の営業時間は週末と祝日の8:00から17:00と書いてあります。チャトゥチャックウィークエンドマーケットと同様に、平日来てがっかりしないように注意ですね。
食べ物あり、果物あり、雑貨あり、ボートツアーもありのクローンラットマヨーム市場の場所はこちらです。
それでは公共交通(MRTとバス)での行き方をご紹介します。まずはMRTでラックソン(Lak Song,หลักสอง)駅まで行きます。
ラックソン駅の場所はこちらです。
駅の南側出口近くにバス停がありますので、ここからバスに乗ります。上の地図のバス停マークがあるところです。バンコクの路線バスの乗り方の詳細はこちらをご参照ください。
エアコンなしのバスの料金は10バーツです。バスはバス停の西にある大きなジャンクションでグルと回ってカーンチャナピセーク(กาญจนาภิเษก,Kanchanaphisek)通りに入って北上していきます。
降車するバス停はここになります。
カーンチャナピセーク通りにはソイの番号がついていないので、地図と景色を見ながら行っても途中で居場所がわからなくなるかもしれません。バスの車掌さんに地図を指さして見せておけば、バス停に付いたら知らせてくれます。
下車するバス停の少し手前左側にはこんな建物があります。
そしてまた少し進むとこんな風景になり、前方に歩道橋が見えてきます。
歩道橋のすぐ先が下車するバス停です。
ちなみに、バス停のすぐ先にはザピセオパークカーンチャナピセーク(เดอะ พาซิโอ พาร์ค กาญจนาภิเษก,The Paseo Park Kanchanaphisek)というショッピングセンターがあります。バスに乗るときに車掌さんにこのショッピングセンターの名前を伝えても良いと思います。
この写真はショッピングセンターの前にあるスターバックスの看板です。バスに乗っていてこれが見えたら行きすぎですので戻りましょう。
バス停を降りたら陸橋を渡って道路の東側に行きます。
こちら陸橋の上からザピセオパークカーンチャナピセークを撮影した写真です。
こちら陸橋の上から、クローンラットマヨーム市場方面に延びる横道の入口付近を撮影した写真です。赤丸で囲ったこの横道を目指します。
横道の入口には看板があって、クローンラットマヨーム市場はこちら、と矢印が書いてあります。この道を入って進みます。
少し進むとソンテウの待機場が止まっているかもしれません。このソンテウに乗って行くと楽です。
ソンテウはバーンラマット(บางระมาด,Bang Ramat)通りを道なりに途中曲がりながら東方向に進んでいきます。
バーンラマット通りのソイ9を過ぎた北側にこんな建物があったり、
その先の東側にこんな建物があったりします。
更に真っすぐ進んでいくと、青い公衆電話ボックスが左手に見えますので、ここが目的地のクローンラットマヨーム市場です。
公衆電話は市場の表の道路沿いにあるので良い目印になっています。
ソンテウのブザーを鳴らして止まってもらい、運転席までお金を払いに行きましょう。
バス停からここまで徒歩10分位ですので、ソンテウがいなかったり、ソンテウの乗り方が分からなかったら歩いても良いと思います。ちなみにソンテウの乗り方はこちらをご参照ください。
帰りはカーンチャナピセーク通りの東側、来るときに下車したバス停の反対側の歩道橋のすぐ北側にバス停があります。ガソリンスタンドのすぐ南側です。ここから146番のバスに乗れば、MRTラックソン駅まで戻れます。
市場そのものはもちろん楽しいですし、道中も地元の人々と共にバスに乗って街を眺めながら楽しめますし、タイならではの乗り物ソンテウも経験できて、面白い旅になると思います。一度訪れてみられては如何でしょうか。