バンコク都心部からバスに乗って、渡し舟で川を渡ると素焼きが特産のクレット島、コークレット(Kho Kret,เกาะเกร็ด)に到着です。島までの道中も楽しめて、現地は自然と屋台が調和していて、チャオプラヤ川の眺めも良く、とても楽しい空間が広がっています。
コーは島という意味、クレットは大きな水路をつなぐ小さい水路、という意味だそうです。クレット島はチャオプラヤ川をショートカットする水路とチャオプラヤ川に囲まれた島。素焼きが有名で、生産量はタイで最も多いらしいです。住民は主にモン族と呼ばれるアユタヤ王朝からバンコクに遷都するときに周辺から移住してきた人々の子孫が住んでいるそうです。
まずはクレット島への行き方からご紹介します。
まずは地下鉄MRTでパホンヨーティン(Phahon Yothin,พหลโยธิน)駅まで向かい、3番出口から出ます。3番出口の場所はこちらです。
出口を出ると歩道橋がありますので、歩道橋を通ってでセントラルプラザラップラオ前のバス停まで向かいます。バス停は陸橋の先の写真の赤い丸で囲った辺りにあります。
こちらの写真は歩道橋から見たショッピングモール、セントラルラップラオの建物の様子です。
こちらがバス停の様子です。皆さん目的地に向かうバスを待っています。多くの路線が走っているバス停で、次から次へとバスが到着しています。
バス停の場所はこちらになります。
ここからコークレット島の入口、パークレット(Park Kret,ปากเกร็ด)を目指します。パークレットとは、クレットの口(パーク,Park,ปาก)という意味だそうです。そこまで行くのは104番バスですので、104番の表示のバスが来たら乗りましょう。バンコクの路線バスの乗り方はこちらをご参照ください。104番バスで終点まで向かいます。運賃はエアコン付きの上等なバスでも16バーツです。
104番のバスは、チャトゥチャックバスターミナル、モーチットバスターミナルとも呼ばれるバンコク北バスターミナル(สถานีขนส่งผู้โดยสารกรุงเทพ (จตุจักร),Bnagkok Chatuchak (Mo Chit) Bus terminal)から出発して、地下鉄MRTのチャトゥチャック公園駅(Chatuchak Park,สวนจตุจักร)、高架鉄道BTSのモーチット駅(Mo Chit,หมอชิต)を通ってきますので、そちらから乗車してもOKです。
バスの中はこんな雰囲気で、地元の人々に囲まれてローカルな雰囲気を堪能できます。渋滞の状況にもよりますが、終点まで1時間前後です。窓からバンコクの街並みを見ていると、思ったよりも短い時間で終点まで到着したかのように感じます。
終点近くにさしかかると、沢山の車やバスがいます。こちらはバスの窓から見た様子です。
終点でみんな降りますので、到着したらわかりやすいです。よくわからずに乗ったままでも、車掌さんが降るように促してくれます。バスはこの辺りで停車します。
降車すると、とこんな感じの風景が目の前に現れます。
通りにディスカウントショップのテスコロータス(Tesco Lotus,เทสโก้ โลตัส)があり、そこから西に延びる横道がありますので、そちらへ向かいます。
こんな様子の通りを進んでいきます。
突き当りを左に曲がるとワットサナームヌア(Wat Sanam Nua,วัดสนามเหนือ)というお寺がありますので、そこの入口を入っていきます。
入口付近は駐車場になっています。正面の建物の右側が船着き場に続く通路になっています。
奥にこんな通路がありますので、そこをまっすぐ進んでいきます。赤い通路が分かりやすいです。
こちらが渡し舟の船着き場の建物です。なかなか立派な建物です。
こちらの船着き場の場所はここになります。
船着き場の入口に帽子屋さんがありますので、ここで帽子を買うのも良いと思います。これで20バーツとは、とてもお安いです。
クレット島を目指して船着き場の中へ入っていきます。
受付の人がいますので、そこで乗船料を支払います。2バーツを支払いました。こんなに安くて船の経営が大丈夫かと不安になります。
船着き場への通路はこんな様子です。とてもいい眺めですが、日差しが強いので、日焼け止めを塗っておくと良いと思います。
船が到着したら皆さんに続いて乗り込みましょう。
船から見る川と対岸にあるクレット島の風景がとても美しいです。風を切って走り、とても爽快です。
船にはお客さんが沢山乗船しています。地元の人がほとんどで、ローカルな雰囲気たっぷりです。
こちらは操船室の様子です。熟練の運転手さんが慣れた手つきで手際よく船を運転してくれます。
コークレットの船着き場に到着です。船を降りて道なりに進んでいきましょう。
コークレットに到着です。
コークレットの場所はこちらになります。
ここまでの道のりでも既に観光気分たっぷり味わえますが、ここからが本番です。
現地に地図が掲示されています。船着き場は島の北東部に位置していて、You are here、と記載されています。ここから西の方に進んでいくと色んなお店が並んでいます。
のどが乾いたら飲み物を買いましょう。飲み物を入れる素焼きも一緒に売られています。可愛らしい入れ物です。
こんな風に、通りにはお店が沢山並んでいて、歩いて見るだけでも楽しいです。
こちらのお店では素焼き鉢に植えられたサボテンが売られています。
道なりに歩いていきますと、アーケードの入口があります。ここを入っていくと更に沢山のお店、お寺、休憩場所などがあります。
アーケードの中に入るとこんな感じでお店が沢山並んでいて、お客さんで一杯です。
小さな素焼きも売られています。部屋の中に置くちょっとした飾りとしても良さそうです。すり鉢もありますね。
素焼きは10バーツから20バーツと表示されています。どれもとてもお安いです。
お店は奥の方まで沢山並んでいます。
こんなお洒落な喫茶店もありますので、休憩がてら立ち寄るのもよさそうですね。
近くにお寺が二つあり、お寺の名前と距離が看板に表示されています。
その一つ、ワットパイロム(Wat Pai Lom,วัดไผ่ล้อม)の様子です。綺麗に庭が整備されていて、建物も美しいです。
食べ物の屋台も沢山あります。こちらには野菜の揚げ物屋さんがあります。
試しに買ってみました。これで35バーツでした。サクッと揚がっていて、とても美味しいです。結構な量があり、野菜とはいえ、揚げ物なので、食べ進めると重たくなってきました。自分にはこの半分くらいでちょうど良かったです。
アーケードの中にいろんな食べ物屋さんがあるので目移りすると思います。
こちらには魚の揚げ物屋さんがあります。こういうお店はメニューの名前がわからなくても指で指せば注文OKなので、便利ですね。
シシャモのような魚です。タレをつけて食べます。こちらも美味しいです。結構なボリュームです。この半分でちょうど良いかな。40バーツ。
こちらには一杯10バーツのラーメン屋さんがあります。ก๋วยเตี๋ยวหมู/เนื้อ น้ำตก(クイッティアオムー/ヌアナムトック,Kuayteow moo/neua lukchin namtok,Thick soup with pig’s blood noodle with pork/beef):豚肉/牛肉入り豚の血が入ったスープのラーメン、と表示されています。10バーツラーメン屋さんは小腹が空いて少し食べたい、いくつかの種類のメニューを楽しみたいときにぴったりです。
こちらにはカーオラートナー(ข้าวราดหน้า,hKao Radna):ご飯の上に好きな具材を乗せて食べる、ぶっかけ飯屋さんがあります。お好みで目玉焼きも載せてもらえます。タイの定番料理です。
こちらにはカレーなどを売っているお店があります。川のほとりにテーブルがありますので、眺めもよさそうです。テーブルが埋まっていて大人気ですね。
店員さん達が一生懸命料理を作っています。
こちらはラーメン屋さんです。注文すると、手際よく麺を茹でて、具材を合叩ためて丼に盛ってくれます。
ก๋วยเตี๋ยวเนื้อลูกชิ้นน้ำตก(クイッティアオヌアルークチンナムトック,Kuayteow neua lukchin namtok,Thick soup with pig’s blood noodle with beef and meatball):牛肉とミートボール入り豚の血が入ったスープのラーメンを注文しました。長いメニュー名ですが、注文するときはメニューを正確に言えなくても、店員さんが、具材を指さして、入れる?と聞いてくれますので、難しくないです。野菜は自由に好きなだけトッピングできます。豚の血入りスープはコクがあって、もちろん生臭さは皆無で美味しいと思います。こってりスープですね。定番料理です。これで40バーツ。安いです。
こちらはขนมจีน(カノムチン,Khanom chin,Thai northern style curry with rice noodle):カノムチーン(米麺)入りタイ北部風カレーです。米の細麺がカレーと良く絡んでとても美味しいです。こちらも定番料理ですね。こちらも40バーツ。
こちらはส้มตำปูปลาร้า(ソムタムプーパラーラー,Somtam poo plarla,Spicy green papaya salad with fermented fish sauce and salted freshwater crab):淡水蟹の塩漬けと魚を発酵させた調味料で和えた青パパイヤスパイシーサラダです。この調味料は少し癖がありますが、青パパイヤのシャキシャキ感と、トマトやインゲンに絡んでスパイシーな唐辛子とマナオの爽やかな味が相まって、絶妙な味付けになっています。塩漬けガニも調味料になっています。旨い。40バーツ。
ジュースも適当に注文します。素焼きの入れ物だけでなく、普通のプラスチックカップでも提供されています。
こんなシチュエーションで川を眺めながらゆっくり食事をすると、お腹も心も満たされます。
所々で川沿いに出られるようになっていて、こんな水辺の風景も楽しむことができます。魚やカエルなどもいて、とてものどかです。
こちらにはお茶の葉を売っているお店があります。個人的にこのお茶が好きです。葉っぱで売っているもの、ティーバックになっているものが売られています。ティーバックのものは、60袋入っていて100バーツです。このお茶、腎臓に良いそうです。葉っぱで売っているお店は沢山ありますが、ティーバックを売っているお店は少ないですので、欲しい人は見かけたらその場で買っておくと良いと思います。
その他にも色んなお店があります。楽しいです。
こちらにはタンブン用の魚が売られています。タンブン(ทำบุญ,Thanbun)とは、簡単に言いますと徳を積むことです。信心深いタイの人々は、色々なタンブンをしています。生き物を川に返してあげることもそうですし、お寺へお供えやお布施、お線香をあげたり、托鉢の僧侶にお布施をしたり、手を合わせてお祈りをしたり。そうすることで、幸せになれると考えられているようです。また、輪廻転生の考えもあって、来世の幸せのためにもタンブンをすると、ご利益があると考えられています。
存分に楽しんだら、渡し舟の停泊所に戻って帰ります。行きも帰りもお客さんがたくさん乗っています。地元の人がほとんどで、たまに外国人を見かける程度です。
名残惜しいですが、川のほとりの風景を眺めながら帰ります。いい眺めですね。
パークレットに戻ったら、来た時のバス停と反対側の歩道に行けば、帰りのバス停があります。こんな感じで皆さん目的地へ行くバスを待っています。
バス停の表示はありますが、ここにぴったり停まるとは限りません。乗客は、バスが来たら手を横に出してアピールします。離れた場所でもバスは止まってくれますので、止まっていたらそちらに行って乗っても良いですし、自分のところに来た時に手を横に出してアピールすれば停まってくれます。アピール度が弱いと通り過ぎてしまいますのでご注意下さい。
帰りのバス停があるサイドから道路を挟んで反対側にテスコロータスが見えます。
クレット島、行き帰りのバス、渡し舟、川の眺め、屋台、自然、お寺など存分に楽しめると思います。訪れてみられては如何でしょうか。